冬の札幌 「不動産・建設業界ここだけ?」 の話 



わたしの商売上、情報収集は欠かせません。
その中から少しだけ、ご紹介させていただきます。


既に周知の事実もあるでしょうが、決して不安を煽るわけではなく
「賃貸経営をはじめ、皆様のご商売の参考になれば幸い」
との考えを基に書きます。
但し、事の真偽は、各自ご判断くださいね (笑)。


あるゼネコン営業社員の話
・受注後、着工できないプロジェクトが完成工事高で100億円以上ある
・他社競合に競り勝ち、ほぼ受注確実なプロジェクトだったが
 発注者の事情で延期されるケースも


何れも、今年の改正建築基準法及び、サブプライム問題の影響でしょう。
特にサブプライム問題から波及した原油高が発注者たちの本業を圧迫し
資金調達を困難にしている模様です。
  


あるマンションデベロッパー営業部長の話
・最近は、札幌の物件を漁っていたファンドもすっかり鳴りを潜めてしまった
・仕込んでいたマンション用地に見切りを付け、転売益で当面をしのぐデベも ・・・


こちらも、原油高の影響がうかがえます。
これに伴う建築資材の高騰などにより、マンション価格の上昇に消費者が敏感に反応し
様子見、買い控えのムードがあることは事実です。


道内の消費者は物価上昇の中

給料が上がらないどころかボーナスカットの憂き目にあっている

そのような消費者の心情から、この事態は容易に想像できます。


さらに、デベロッパー側の事情もあります。
耐震偽装問題時代の在庫や改正建築基準法による
着工遅れによる金利負担等の影響も深刻です。



地場の住宅メーカー・地場のマンション改修業者、管理職の話
・本州の大手住宅メーカーや大手マンション改修業者が、次々と札幌に支店を開設する
・反面、道内地場企業が倒産や業績悪化の憂き目に遭っている
・優秀な従業員が、札幌に進出してくる本州の企業に流出しはじめている


本州のこれら大手企業は、ネームバリューや価格破壊を武器にして
今後、道内同業種企業を苦しめることになりそうです。
特に大型マンションの改修工事については
入札が慣例化していますので 「価格で勝負」 の本州企業に席巻される予感が ・・・



総括
経済市況の影響から、企業努力ではどうしようもない部分のあることは事実です。
しかし、道内の企業も必死に生き残りをかけて戦っています。


そんな中 「体力のある、道内大手企業」 の中には

「中小の道内企業が淘汰されるのを、息を潜めて待っている」

なんていう話も ・・・ 共食い現象? (悲)。


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