地方都市の賃貸物件 ― 満室経営を諦めていませんか?①


過去に、地方物件で 「マンション再生」 に成功された家主さんのお話です。
この家主さんの年齢は多少、私の先輩になります。いわば、お兄さん的な関係です。 (私の趣味 ⇒ オフロードバイクライドの師匠でもあります) 


この時の相談は ↓
この家主さんの所有物件は、札幌に1棟、地方都市に2棟。打ち合わせの話題は、専らそのうちの一つ、地方都市の大型物件 (RC7階建 60戸) に集中しました。


結論から書きます ―― そのとき私は 『ある提案』 をさせていただきました。彼は持ち前の決断力と行動力を駆使して、長期を含んだ空き室12戸を、その年の春先にはすべて埋めることが出来ました。


この物件は、人口2万人程度の地方都市にあるわけですが、立地の面では正直難しい状況がありました。 (人口流出、需要・ニーズの優位性など) 特に、ここ2〜3年は、その傾向が顕著でしたので、家主さんは早くからこの傾向に対し、危惧していた訳です。


地方都市の物件ということで、満室経営を諦めていませんか? 今回は、これらの背景を踏まえ、この物件を例にして話を進めます。 



立地条件の厳しい物件 (地方都市) の空室対策例


この物件のマーケーティング概略編

地域の特徴

    • 人口統計上、3年前の2万人をピークに減少傾向へ
    • 住民の居住エリアが狭い (あとは、山林や農地が多い)
    • 募集の窓口となる仲介不動産店舗は1軒のみ
    • 賃貸物件は比較的多く、64棟762戸 (供給過多)
    • メインのニーズは、大学生 (学部の一部移転が進んでいる)


大まかなところでは、こんな感じです。そこから見えてきたことは――


地域の賃貸物件状況

    • 新しい物件は極端に少ない (年に1棟建つかどうか)
    • 古い物件は、家賃を下げきって対応 (2万円台前半)
    • 募集については、無施策状態 (街の不動産屋頼み)
    • 自主管理家主さんが、90%以上
    • そのせいか、管理状態の悪い物件ばかり


これらを踏まえて、私の出した施策ポイントは2つ ――


ポイント① マンションの特色を出す

    • 市街地の範囲が狭い 
    • 供給過多とはいえ、所詮64棟しか賃貸物件ない
    • 募集対象の顧客は、学生がメイン


これらの条件を逆手に取ると

    • 特色、入居者へのメリットを適切に打ち出せば、周知されやすい
    • 顧客ターゲットが明確なので、確実なニーズを把握できる
    • もともと短期的な回転の市場。それを特化させても影響は少ない
    • それどころか逆に戦略上、先行者利益を得られる可能性すらある


と言えます。
そこで、私はこの家主さんに対し 『ある提案』 をした訳ですが ・・・



すみません、時間がなくなりました。
次回に、ポイント①の続き及び、ポイント②を書きますので、お許し下さい。 (謝)


追記:ポイント②は、募集戦略となります。


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