賃貸経営と事故物件を取り巻く “社会環境” を考える


このブログを書きはじめて、早いもので約一月半が過ぎました。この連休は、これまでに頂いたメールや 「ブログの足跡」 を整理していました。
※「ブログの足跡」 とは? ⇒ 読者の方が私のブログに、たどり着いた経路のことです (キーワード検索・リンクなど) 


メールについては、やはり札幌市内の家主さんから来ることが多いです。何回かのやり取りを経て 「ご自身の物件状況の紹介」 や 「今後の方向性や、新たな物件購入の計画」 などの、お話を書いて下さいます。


変り種では、不動産サイトの方から 「コラムの投稿依頼」 なんていうのもありました。 (しかも2社) 人材不足なんでしょうかね? (笑)


もう一方の 「ブログの足跡」 については、特にキーワード検索での 「事故物件・自殺」 が目に付きます。このワードを検索している人が、家主さんなのか、入居者なのかは分かりません。これには正直なところ、戸惑っています。


それらの人が 「事故物件」 について、どうして知りたいのか?


それを今、猛烈に知りたいです。 メール下さい! (笑)


私の想像の世界では ↓

    • 興味本位の人たちの暇つぶし
    • 本当に安い物件を探している
    • 霊に会いたくて、住もうとしている
    • 自分がこの部屋で自殺すると、どうなるか調べている
    • 家主さんが、対処に困っている

これぐらいしか考えが及ばないのですが ・・・



事故物件を取り巻く環境

不動産会社勤務時代には、私自身も 「事故物件」 および 「曰くつき物件」 になぜか縁があったような気がします。札幌市内の狭いエリアながら、これらの問題で家主さんと一緒に悩んだことは、1件や2件ではありません。


それらを裏付けるように、無視できない数字があります。

  • 北海道の自殺率は10万人に対し、27.1人 (全国平均25.5人 2005年厚生省資料より)
  • 北海道の人口5,606,594人  (2007年6月末 北海道統計課資料より)


ということは 

5,606,594人 ÷ 100,000人 ≒ 56.07
27.1人 × 56.07 ≒ 1,519人

(明確な都道府県別の自殺者数を見つけられませんでしたので、こんな方法で算出しました。また、自殺率と人口の統計年度が違います、参考程度にしてください)


つまり道内で、年間1,500人前後が自殺しているということに ? 
驚きです。この数字がどの程度、賃貸住宅に影響しているか分かりません。少なくとも、自殺者の高齢化・孤独化が進んでいる状況から、家主さんにとって良い方向に進んでいるとはいえません。


それと、もう一つの数字 

2006年の日本全体において 「自殺者」 は、32,155人。それと比較して、毎日のようにテレビで放送されている 「交通死亡事故」 で毎年10,000人弱の人が亡くなっている現実。

これはもう 「自殺」 について、非日常とはいえないですし、完全な社会問題だと思います。



さらに今後は、自殺・殺人事件以外で、自然死の問題も増えてくるでしょう。 (高齢者の孤独死) 私の所感では自然死を 「事故」 と捉えていませんが、発見が遅れて腐敗が進んでいた場合 に、お部屋は大変なことに ・・・ 。


今回は、暗い話題を書くことになりました。
ただ、この話題 ― 私のブログにさえ、その影を落としてきています。

それは、いったい何を意味しているのでしょうか?

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