格差社会問題の身近な話

わたしは今まで不動産業界に携わり、任意売却、家賃滞納、強制執行など ・・・ 当事者にとって 『人生の転換期』 ともいえる数々の場面に立ち会ってきました。


さらに最近、立て続けに 「失業」 や 「うつ病」 の相談も受けたこともあって、今回は社会問題としても取り上げられている 『格差社会』 について書くことにしました。


格差社会』 を生んでいるカテゴリー

    • 仕事
    • 教育
    • 家族・生活
    • 医療問題
    • 地域問題
    • 社会保障


これらの中から 『仕事』 を自分の身近な問題と捉え、思うところを率直にお話します。
※このところ営業やビジネススタイルの話をブログで書くと、結構反響をいただいています。そこで、 このテーマにしました。 (但し、自営及び起業の話は別の機会にしますね)



失業したら? ― そこには 「正社員雇用」 への高い壁が

失業する」 ―― 恐ろしい言葉です。しかし残念ながら身近なところで、よく聞く言葉でもあります。そこに至る経緯は、人ぞれぞれでしょう。 (倒産、リストラ、自己都合など) わたしは北海道の事情しか判りませんが、現状では正社員としての再就職は、困難を極めています。



北海道の就職事情
【40歳以上の正社員雇用の実情】
相当ハードルが高いです。国家資格を持った技術者や営業経験で華々しい実績を持った人でも、面接にすら進めないのが現状です。そこには、求職者数が圧倒的に多い事情もあり、それなりの企業には、たった1人の採用枠に対し、50人〜60人の応募があります。 (逆に言えば、40歳以上可の正社員募集企業が少ない)


【20代の正社員雇用の実情】
それなりの企業は新卒採用や第二新卒採用にシフトしています。 (もちろん学歴、成績重視) そうでない企業も 「右にならえ」 の状態で、例えばアルバイト経験しかない人などの正社員採用は、ほぼ絶望的ではないでしょうか?



そんな難しい状況でも、わたしが 「正社員」 を勧める理由は二つあります。 

  • 終身雇用は望めないが 「先のある雇用」 と 「相応の年収や社会保障」 の恩恵が受けられる
  • 責任の有る仕事や研修などにより、その後のキャリアアップが望める


年収については、正社員は非正規雇用者と比べ150万円程度の差があると言われています。また先述の雇用状況を踏まえ、将来転職する際のメリットは有形・無形を問わず 「正社員」 に軍配が上がります。


そして何より、この厳しい社会において 『希望を失わない心を持ち続けるため』 にも、がんばって正社員になる必要があると考えています。  


学校を出て就職し、数年で退職
    ↓
その後、たった一回の正規雇用さえ叶わない
    ↓
そしてフリーターへ


これが現実のものとなっています。
(わたしの身近にも、フリーターの方はいます。そして自分を 「負け組み」 と称し、対人関係に悩みニートや、うつ病になった人も)
さらに、中高年においては厳しい現実が ・・・



格差社会への心の持ち様

残念ながら、求職者の人が全員 「正社員」 になれないことも事実です。ファーストフードやファミレスなどは、2〜3人の社員が20人程度のアルバイトを使い、店舗運営を行なっています。そこには、企業が価格競争に勝ち抜くための 「都合」 があります。


そして、最近テレビ等で報じられている 「ワンコールワーカー」 の問題。これら、単純定型労働者の非婚若年層が 「ネットカフェ難民」 となり、その先にはホームレス生活があるとも言われています。こちらも、企業が固定費 (人件費) を削減する常套手段の犠牲者でしょう。


若年層の雇用問題が解決される日は来るか? ―― わたしが若いころは、単純に 「出世して偉くなりたい」 などと考えていましたが、今の社会はその入り口である正社員にすらなれません。深刻な問題です。


さらに深刻なのが、ワンコールワーカー (単純定型労働者) の非婚若年層が増えると、結婚できない、家族が持てないなど、という問題から 「生きる意欲」 すら、無くしてしまうのではないかという点です。


人間は励ましあい、共に生きる人を必要としています。一人ぼっちで、将来の希望もない状況で、上を向いて人生を歩くことは容易ではありません。



● そこで提案なのですが 

正社員は無理でも、なるべく長期のアルバイトの職にチャレンジしましょう。そして、その職に就くことができたなら、その企業のために 「貢献すること」 を意識し、実行してみたらどうでしょう。少し辛いですが、待遇や環境に関係なく頑張って見るのです。


企業はフリーターを必要としているが、あなた個人は必要としていない
世間では、このように言われていますが、それを逆手に取って認めてもらうのです。

そうすれば、「あなたを必要としている人」 に出会うことができます。


不幸にして、それが叶わない場合 ―― 大丈夫です! 転職の際には必ず、あなたのスキルの一つに 「その経験」 は生かされます。なぜなら ・・・ 面接官は求職者に、その視点を求めているからです。


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