リース会社の役割 ― 各提携先とのギブギブ関係
最近、特に大きな事業 (プロジェクト) を手がける場合
発注者、建設会社、サブプライヤー (メーカーなど) が
リース会社と契約を結び
「パッケージリース」
の仕組みを使うケースが増えてきています。
(札幌おいても、ホテル、病院、商業施設、工場などで利用されています)
↑ 例えば、こんな大型商業施設を計画する場合
通常であれば、発注者 (ユーザー) が
その事業計画に沿って用地の買収から建物の施工、内装工事、備品什器などを
各社に発注しますが、パッケージリースはこれらを一括してリース会社が請負います。
もう少し具体的に書くならば
-
- 事業用地及び建物などの不動産は 「不動産賃貸借」
- 建築資金及び運転資金は 「融資」
- 備品、什器まどは 「リース」
というように、その設備投資のすべてをリース会社が提供してくれるというわけです。
つまり、リース取引のみならず複合的な取引を総じて
「パッケージリース」
と呼ぶというほうが、正確かもしれません。
また、ブログの表題に 「ギブギブの関係」 と書きました。
この関係を単純にいうと
-
- 発注者 ⇒1社のリース会社との契約で、すべてが完結する便利さ
- 金融機関 ⇒新たな融資先の獲得
- メーカー ⇒発注者直接取引きに比べて、債権回収リスクを回避できる
- 建設会社 ⇒営業ルートの確保、上記同様に債権回収リスクを回避できる
- リース会社 ⇒大きな金額の商取引で利潤をあげる
このように、各々がそのメリットを享受することができることになります。
しかし現実的には、リース会社にとって
事業の規模や内容及び、各社契約条件の調整など難しい問題もあります。
いつ取引先が倒れれるかも知れない、このご時世。
50億円、100億円規模のプロジェクトともなれば
手堅い仕組みを選択する企業が多いのも、うなずけますね。
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