賃貸仲介はつらいよ


家主の皆様が良く利用される賃貸仲介大手のお店や、そこで働く仲介マンについて、今回はお話します。

  • お店の人員・営業編成について

お店には、当たり前ですが店長さんがいます。実は、店長より偉い人が何店舗かに一人配属されているのをご存知でしょうか?統括マネジャーとかエリアマネジャーと呼ばれる人たちです。 (店長を兼ねているケースもあります) 仮に、統括マネージャーとします。彼らは、3〜5店舗を運営管理して売り上げ(仲介料・広告費等)を本社に上納?するわけです。札幌市内に20数店舗もあると統括マネジャーが、4人いる不動産会社もあります。彼らは、その担当地域に対し、絶対的な自信と経験そして顧客(家主さん)を持っていて、私にとっても心強い存在です。 


そして店長さん。大体4〜5人ぐらいのお店のスタッフを切り盛りしています。社員の出入りの激しい業界ですから、数字(売り上げ)を作れば、あっという間に「店長へ昇進」なんて、めずらしいことではありません。


最後に、アドバイザーと呼ばれるスタッフの人たち。新卒での採用なんて、ほとんどいませんから転職組ばかりです。そのため元ホストとか居酒屋で働いていた、なんていう人もいました。

  • 家主さんが自分の物件をアピールするには、誰に話すのがいい?

やはり、店長と言いたいところですが、意外と副店長やチーフと肩書きがついている社員もお勧めです。早く数字を作り、店長への階段を昇る意欲が高いからです。場所がいい(地下鉄徒歩15分圏内)とか付加価値が有る (対面システムキッチン・浴室乾燥機) 等の良い物件は、彼らも押さえておいて数字をあげたいですから ・・・ ただし箸にも棒にもかからない物件は、山ほどありますからダメですよ。
 

彼らはそんな物件には、たとえ広告料が2ヶ月でも見向きもせず、案内して決まる確率の高い物件を優先します。同じ広告料が2ヶ月であればなおさら、たとえ1ヶ月でも案内して決まる物件を優先します。


彼らは、とにかく毎月の数字に追われています。基本給が安く、インセンティブが命ですから・・・そこを、何とかするのが私の仕事です(笑)

  • 専任仲介について

例えば、家主さんからこんな相談を受けたとします。 


「仲介の人に部屋を決めてもらったけど、その人から専任契約を結びませんか? と言われた。これから面倒を見てもらえそうなので専任をお願いしてみようと思うけど・・・」 


私はやめたほうが良いと言うことにしています。 「専任にする」 ということは賃貸契約の際(管理委託契約、賃貸借契約、審査等)、必ずこの担当者を通さなければ成らなくなります。


有る意味、家主さんの物件の情報はオープンになっています。ですから、物件の良し悪しを別にすれば案内へいたる確率はそんなに変わりません。社内及び他の会社の担当者が、わざわざ専任の付いている物件を積極的にチョイスするでしょうか? (詳しいことは書けませんが、仲介手数料の問題もあります) つまり、仲介マンに都合の良いことがあっても、家主さんにメリットはありません。


やはり、物件の案内に至る門戸は広く開けておくべきだと思いますよ。

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