管理会社の弊害 ① 

   ― 家主さんの希望を叶えることができなかった話


不動産会社に勤務していたころ
満室経営へのお手伝いをする

これが私の仕事だった訳ですが、長くやっているといろいろな障害から、家主さんにご迷惑をおかけするケースも、正直ありました。 参考になりますかどうか・・・ 

  • 過去のご相談の経緯

ある年の12月初旬のこと、親しくしている保険会社の女性所長さん (決して、変な意味ではないです・・・) からの紹介で、女性の家主さんを紹介していただきました。札幌の中心街に自社ビルを持つ、法人社長のお母様でした。

こちらの家主さんの物件状況です。

    • 立地条件 ・・・札幌市北区のJR駅徒歩7分、学生及びファミリー需要あり
    • 間取り他 ・・・広めの2LDK・6戸入り、駐車場全室分あり (現金で新築)
    • 建物仕様 ・・・築13年木造2階建て 1年前に外壁ガルバリウムサイディング張替え済み、空き室の内部全室内装クロス済み
    • 家賃帯  ・・・59,000〜62,000円 (駐車場込み)
    • 空室状況 ・・・6戸中4戸空室、過去3年間で3戸以上入ったことが無い

どうですか?募集条件的には悪くない内容です。実際に物件内部も見せていただきましたが、若干の手直し及び条件見直しで、春までには空き室をすべて埋めることができると確信しました。
その内容は

    • 各戸に1室ある、和室を洋間に改修(クローゼット収納付き)
    • LDのクッションフロアーをフローリング化 (床鳴り改善後)
    • ウォシュレット取り付け
    • システムキッチンへ交換 (LDの目立つ場所に、古い流しを据付けている。長い目で見て、あえて交換)
    • 家賃3,000円アップ !
    • 改修費は、1戸当たり65万円/計260万円(税別) 4戸の年間賃料は約2,970,000円 (3年の間、常に3戸空いていたことから考えれば、1年で回収できる内容は妥当では?) 

その後、地域の各仲介店との調整も終わり 「満室引渡し条件」 をつけて、家主さんに提案し、了承していただきました。


ところが ・・・ 管理会社(一人でやっている個人事業主)から 「待った」 が、かかったのです ! 


家主さんが 「管理人」 と言っていた人は 「管理会社」 だったのです。普段であれば仲介店の調整と同時に、管理会社への根回しは必ず行っていました。私の慢心もあったと思いますが、もっとよく家主さんのお話を聞くべきだったと、そのときは強く後悔した記憶があります。
(そうか、空き室募集のスキルの問題も潜在していたのか・・・)


「管理会社?」 とのやり取りは、次回に・・・


 人気ブログランキングへ 
      ↑↑↑                                          ブログランキングに参加しています!                        ワンクリックのご協力をお願いします!!