管理会社の弊害 ② 

   ― 家主さんの希望を叶えることができなかった話


先回の続きです。

この管理人さん・・・ではなくて管理会社のお話を少し書きます。この方、年のころは65歳ぐらい。以前大手ハウスメーカー勤務していた経験があります。過去に、家主さんの自社ビル新築に関っていた経緯から、この物件の専属管理を任されています。つまり年金をもらいながら、管理で小遣いを稼いでいるわけです。(他の家主さんの物件も、管理しているかは不明)

  • 管理会社との交渉について

変な話ですが、家主さんの経営(満室)相談において、管理会社とのやり取りには特に、神経を使います。


「えっ、満室になる協力を管理会社はしないの ? 」


と、家主さんによく言われます。
そうです、通常は協力しません。というか、管理系の不動産屋は特にテリトリー意識が強く、


「勝手に人の客を、何しとるんじゃい!」


というスタンスです。「家主さんの依頼で打ち合わせに来た」 と告げても、とことん非協力的です。
当たり前ですが、管理物件は1棟単位で契約します。複数棟所有の家主さんの依頼で担当管理会社に行くと、彼らはそっくり管理を変えられるのではないかと思い、ある種異様な雰囲気になります。
 (管理費のほか、家賃管理分も含めると結構なお金が動きますから)


その中で管理会社にメリットを理解してもらい、家主さんのために協力していただく様に交渉するのが私の仕事でした。

しかし、レアなケースですが 「個人的な管理会社?」 は違いました。


  • 家主さん、こめんなさい!

さて、この物件の結末ですが、やはり家主さんのお役に立つことはできませんでした。担当管理会社 (どうも違和感がありますが) に今後の継続的な管理と専任仲介のお約束をしても
(当然、客付けは私の責任で)


「ほっといてくれ!」


の、一点張りで話になりませんでした。正直なところ、どちらを向いて商売をしているのか?とも思いましが、家主さんと相談して提案を中止することに・・・
別のケースでは、こうなると管理会社を代えることになります。しかし、このときの家主さんは自身の収益(事業)より、義理を取った形になりました。


あれから、3年ほどたちますがこのアパート、いまだに1階すべて空いています(3戸)
そして、紹介者の保険会社の所長さんからは、会うたびに 「何とかしてあげて」 と言われています。しかし、それは難しい問題です。

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