資金調達のはなし


昨日、中小企業家同友会の会合がありました。経営者の集まりということもあって、銀行 (融資関連) の話題も・・・


「事業を運営する」 という観点からすれば、企業の社長さんも家主さんも立場は同じですよね。金融機関の事情も含めて、賃貸業界の融資(資金調達)についてお話します。

  • 銀行の融資が受けやすくなっている?

昨日の同友会での、ある社長さんとの会話です。


社長さん 「銀行から融資を勧められるのはいいけれど、もともと安いのに
        通常プロパー金利より0.5%下てきたんですよ」


      「そりゃー、うれしい悲鳴ですね」


社長さん  「でもね、借りる必要のないお金でも、 “借りておいたほうがいいんじゃな
         いか?” という誘惑に駆られるんですよ」


      「うーん、いずれにしろ私には、うらやましい話ですね」 


ということで・・・
まだまだ 「融資付は厳しい」 という方もいるかも知れません。しかし、私も去年あたりから 「銀行の融資の対してのスタンス」 が、変わってきているのではないかと感じていました。



過去に銀行はバブルの影響をまともに受け、公的資金注入で当面の財務をしのぎながら、リストラ、コストカット等の施策をおこない、財務体質の改善に努力してきました。その後、銀行は昨今の経済市場の好調から株式などの含み益も増えて、財務的には安定した状況に到達しました。


その結果、今後 (すでに?) 次なるステップの 「収益力向上」 に力を入れていると思われます。ですから、先に書きましたビジネスローンに加え、私たちに関係の深いアパートローンも同様に、いわゆる 「行け行けどんどん状態」 になっているわけですね。


  • 事業計画書 (シュミレーション)の重要性がクローズアップ

金融機関の姿勢が以前と比べ、家主さんにとっては良い方向にあるとお話しました。また担保審査はありますが、事業計画書に説得力があれば 「保証人(個人保証)」 なしで融資が実行された家主さんの例もあります。 (全額融資を認められたケースも)


ズバリ! 融資付け成功のキーワードは 「事業計画書」 となります。



審査を通る事業計画書の概要 ※作文は駄目ですよ

  • 10年以上でローンを組むときは、空室率を最大80%見込む (段階的に)
  • 金利は4%でとりあえず設定し、固定金利を採用する (堅実性アピール)
  • キャッシュフローには、諸経費、イニシャル及びランニングコストをしっかり見込む
  • 上記条件で毎月の収益の内、手残りを3割以上、実質利回り10%以上を確保している

※金融機関によって、それぞれ重要視するポイントに違いがあり、総論として書いています。手残り、利回りの数字にこだわらず、ある程度の収益でOKのケースもあります。
要は、お金を返すことが出来ればいいということですね。ある意味、リアルです。(笑)



もちろんこれらに加え、新築中古に限らず将来的に収益が確保できる、物件自体の魅力付けも忘れてはいけません。


最後に結論として
先に書いた条件を満たすことが出来ないのであれば 

「計画を見直す必要がある」

と考えるべきでしょう。


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〈道庁の池にて〉

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