事業継承 ― 2代目家主さんの意識
再び、中小企業家同友会の話からのスタートになります。
会合のあとの雑談で、事業継承問題がテーマになりました。
メンバーは、
-
- 事業継承済みの2代目社長 1人
- 創業社長が私も含め 2人
- これから事業継承をしようとしている田中さん(仮名)
合計4人です。
田中さんの会社状況及び本人の悩み
- 現社長の父親は70歳と高齢
- 事業継承の約束がなされているかは不明
- 経理(財務)は父親が握っている
- 父親に自分の経営に対するビジョンを話せない
以上の状況から、これからの事業継承を含めた方向性を語り合ったわけですが、田中さんには辛らつな内容になってしまいました。
意見として ↓
- 父親が高齢であることから、事業継承の話を早めにするべき
- 企業内の意思決定についても、正論であれば主張すべき
- 財務に関しても、経理担当者に内容を聞くのではなく、父親と話すべき
これらについて 「喧々囂々」 とやったわけです。お酒も入っていたせいもあり、結構エキサイトしてしまいました。そして最後には気まずい雰囲気に ・・・ (汗)
私たちの意見の裏側には
- 早めに従業員に、田中さんの意気込みを感じてもらったほうが良い
- 昔ながらのやり方にも良い点があるが、これからの経営環境に対しては、新しい市場の創出など、新しい風、チャレンジ精神も企業に必要
- 田中さんなりの価値観や資質を生かせない
- その時がきてからでは間に合わないし、従業員はどうなる?
こんな想いがありました。
私も以前、建築会社におり創業社長と2代目社長に仕えました。2代目社長になり、新しい賃金体系、業務評価システムの構築をし、営業戦略も変化しました。その結果、社員も若返り、別の会社になったといっても過言ではありません。この2代目社長はある意味、創業社長だったのです。
余談ですが・・・
このディスカッション参加者のひとりである、事業継承済みの2代目社長さんのことを、私はずっと 「創業社長」 かと思っていました。
つまり私は、2代目社長の彼に対して 「創業社長」 と同じ気概を感じていたわけです。 (勿論、事業内容には、すばらしいものがあります)
- 賃貸オーナーの2代目に求められること
企業のオーナーは、もし息子にその能力がなければ、経営陣などに経営移譲をすることも出来ます。賃貸オーナーは相続もあり、そうはいかないのが難しいところです。
私が今まで見てきた、家主さんの2代目パターン
- 親の七光で遊んで食べていけると、勘違いしている人
- 親の残してくれた資産をチャンスと捉え、積極的に事業展開を考えている人
賃貸経営においても、先にお話した 「企業の事業継承」 がそっくり当てはまると、私は考えています。
つまり、これから賃貸事業を継承される方は
賃貸市場から要求される厳しい問いに、的確なビジョンを持ち、それを実現するための経営戦略を確立し実行する
と、意識するべきです。
少なくとも、戦略をたてて夢を持ちましょう。
追記 : このブログをみている2代目家主さんは、大丈夫です ・・・ よね!
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