買ってしまったからには ・・・ やるしかない? 


今回の主人公は、建設会社の社長さんです。不動産会社勤務時代に「物件購入の事業計画」 をコンサルしたときの話になります。



その社長さんから受けた相談は、こんな調子でスタートしました。


「こんな物件を仕入れたんだけど、どう?」


そんな軽い調子で渡された資料を見をみると、まず 「これは安い!」 と感じましたが ・・・ それには、理由があったのです。



ご存知のように収益物件は、利回りが販売価格に反映しますよね。しかし、この社長さんは収益物件にもかかわらず、土地相当額のみ (しかも、安め) で購入されていたのです。


私が平面図に目をやると、社長さんが口を開きました ・・・


「そうなんですよ。もともと社員寮だった物件です。」


話を聞くと、新築時に下宿だった建物を前所有者 (法人) が、改修して社員寮に使用していたそうです。そんな事情から購入時は、全室未入居でした。 


物件概略 ↓
築25年、木造2F、21室 (管理人室込み)
外装済み (ガルバリウムサイディング)
9帖1R収納あり
各室水周りなし
共同トイレ ・ 浴室 ・ 洗面洗濯室 (すべて広め) 
食堂・厨房付き?


相談者が建設会社ということもあり 「施工の部分での私の出番は無い」 ということは承知していました。もっぱら私の役目は、改修の方向性提案と客付け (仲介店対策) になりました。


社長さんの懸念材料 ↓

  • 地下鉄駅近、商圏もある条件だが、それだけに駐車場が無い物件
  • 社員寮からアパートへの用途変更に、改修費がかかりすぎる
  • 賃貸ニーズの諸条件を満たす内容で、プランニングすると戸数が半減し、利回り的にあわない


ごもっともです (笑)


笑ってはいられない状況でしたが、私には、ある考えがありました。
(過去に、この 「逆境?」 を収益に結びつけた家主さんを知っていたからです)




とりあえず、この場では即答を避けて、次回日時を約束して帰りました。


もし、社長さんがこの物件を購入される前に、相談を受けていたら ・・・
うーん、難しい問題です。


続きは、次回。

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