基準地価から見えてくること
タイムリーな話題では、無くなりましたが ・・・
9月19日に、国土交通省から7月1日現在の都道府県地価 (基準地価) が、発表されました。
既に皆様も、目を通されていると思います。
今更って感じなので、今回は札幌市の場合について書きます。コアな話題で申しわけありません (笑)
●札幌市の現状
【基準地価の傾向 ⇒ 札幌市の場合】
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- 商業地の平均変動率は13.0%アップ
- 住宅地調査地点141ヶ所のうち96ヶ所は地価上昇
こうやって書くと 「おうおう、札幌もやるなー」 って感じですけど、実は様子がなんか変です。商業地は、その通りなんですが、賃貸市場に関係深い 『住宅地』 に関してがチョット ・・・
住宅地の調査地点全箇所データ (札幌市) を、よく見てみると ↓
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- 地価が上昇した96ヶ所のうち、5%以上の上昇は30ヵ所
- 上記のうち、7ヶ所が豊平区の地下鉄近接地域
- 地価が下落した19ヶ所のうち、13ヶ所が南区と手稲区
- うちの近所の地価が、1,000円下がってる。 くそ!
最後の項目は、別として ・・・ どうでしょう? 明らかに偏ってます。
中央区の都心に近い場所と、他区の地下鉄徒歩10分程度のところは皆、少なからず地価が上昇しています。しかし後は、横ばいか下がっています。
私に住んでいる北区の東部と西部を比較しても、大きく上昇しているところもあれば、私の住む東部は平均すると下がっています。 (地下鉄が来ていないんですー)
要は “札幌市全体の地価が底上げされている” 訳ではないのですね。
●所感として
一時期、札幌の投資市場に関しては 『ミニバブル』 ともいえる状態でした。しかし、そろそろ投資先の 「立地条件」 や 「地名の知名度?」 が、選別されてきているような気がします。
※「地名の知名度」 ・・・ 麻生、宮の森、大通りなどのイメージ好感度の高い場所
さらにいえば、札幌の近隣地区は厳しい状況です。全国下落率ナンバー1は札幌のとなり、江別市あけぼの町の15.4%! しかも、4年連続10%台の下落です。 (基準地価も10年前は29500円 ⇒ 今は13500円へ)
最後に
基準地価は、実勢土地価格とは違うので 『含み資産価値』 云々を、ここでは言及しません。しかし、地価下落の原因は、いろいろあるはずです。 (人口流出、人気地域やニーズの変化、投資差し控えなど)
札幌市内で、賃貸物件の1棟買いを予定されている方は、この辺(地価下落の原因)をもう一度、検討してもいいのではないかと思います。
そうすれば、満室にして利回りを確保するために、買ってはいけない地域が見えてきたりします。
建物の仕様・築年・利回りが均衡しているのであれば
↓
「都心の中央区、地下鉄徒歩15分の物件」 より 「郊外の東区、地下鉄徒歩10分の物件」 のほうが、買いの場合も ・・・
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