ファンドの本音


このブログも、ちょうど書き始めて2ヶ月が経ちました。いつも見てくださる皆さん、本当にありがとうございます。


最近、ブログのネタとして投資物が続いています。そこで今回は、避けて通ることの出来ない話題 ――  『ファンド』 についてちょこっと書きます。


不動産会社に勤務していたときには、札幌といえども億単位の売買に立ち会うことがありました。 (仲介担当者のオブザーバーとして年に1、2回)  
そんな売買絡みで、生の?ファンド担当者と話すチャンスが来た日には、ここぞとばかりに 『情報収集』 してました。(笑)



ファンドも 「行け行けドンドン!」 で資金投入?  まさか ・・・ 

札幌に限らず全国的に、投資対象となる物件は少なくなったそうです。外資系ファンドの投資話も良く聞きますが、取引数でいえばそう多くはないとのこと。 

ましてや 「おっと、これいいかも?」 と思う物件は、当然のごとく価格が高いため、利回りは 「マジかよ」 ってぐらい悪いです。



さて、本題に入りますね。あるファンドの担当者から聞いたのですが

良質な物件であればあるほど時間との戦いになり、場合によっては詳細な調査が完了する前に、投資に踏み切るケースがある」 (しかし、これは資金の内容、調達力によります)

というのです。つまり良い物件は皆欲しがりますし、情報が漏れれば 『チャチャ』 が入る可能性もあります。



何でこの話が出たかと言うと ・・・ 私のやってきた仕事に関係があるからです。私が勤務していた不動産会社は、賃貸オーナーさんとのつながりが深く、大型の賃貸マンションを複数棟まとめて手放す方が出た場合、ファンドに声を掛けます。その際に、エンジニアリングレポートの一部を私が作っていました。


通常、買い手側が投資対象のエンジニアリングレポートを作成するのですが、お得意様の場合に限って、こちらでもその一部を提出していました。


相手側のファンドとしては地方の物件ということもあり、調査時間短縮の観点から言えば 「役に立っていたはず」 と、このときは自分勝手に思っていました。 (まあ、信用されていたかどうかは別ですが ・・・)



もう一点、彼はこんなことも言っていました。


「投資金額が、地方は少ないんですよ。その割りにリスクが高いし ・・・」


私は正直、えっ! と思いました。 (理解不能) そこで、さらに続きを聞くと


「つまり、そのリスクとは、運用の関係で物件処理をする際、地方物件は特に 『価格を下げても売却しきれない』 ということなんです。また、投資金額が少ないと運用益も僅かですし、売却の際の値引きは相対金額の割合から、結構キツイものがあります」


なるほど、良く分かりました (汗)



ファンドから学んだこと

これらの話、皆様はどのように思われましたか? (常識だったらゴメンナサイ)


私はこのとき、ファンドだからできること、また地方の家主だからできることを、再確認しました。これを書き出したら止まらなくなるので、何かの機会に話すことにします (笑)


「行け行けドンドン!」 で不動産投資?
札幌の家主さんやサラリーマン投資家さんには、ありえない話ですから ・・・




追記

  • 「エンジニアリングレポート」 ってなに? ↓

  それは、不動産の取引等において用いられる報告書の一つです。
  専門家が建物を診断し、その物理的な状況を評価した報告書のことです。


  • 何のために、必要なの? ↓
    1. 金融機関の審査や不動産鑑定の際、建物の評価を判断する材料となる
    2. 建物自体の法令遵守を確認するために必要 (融資の可否や、建物の資産価値を判断する)
    3. 建物の状況を把握することにより、各スパンごとの修繕計画に役立つ (運用方針やキャッシュフローに影響する)


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