土地を活用しない ― それは無意味なコストでしかありません
これまで、このブログにおいては 「昔ながら?」 の現物不動産投資を中心に書いてきました。
その中でも特に、賃貸物件の流通もの (建売りを含む) に関しては、新築に対して中古物件投資の優位性を説いてきた経緯があります。
しかし ・・・ 既に債務のない土地 (収益のない建物付きを含む) を所有している場合は、話が違ってきます。今回は、そのあたりのお話を書くことにします。
● 既に債務のない土地 ― 有効活用しないなんて、もったいない!
「ここの地価は、いくらまで値上がりするのかなぁー」
と呑気に考えている人、まさか皆さんの中にはいないですよね (笑)
以前 『基準地価』 のコラムで書いたとおり 「土地の価格上昇すると、いくら儲かる」 と、キャピタルゲインを期待してみても、この時代にそぐわないのは明らかです。
もし、私がある日突然、相続などでタダ同然の土地を手に入れたら ・・・ 「わらしべ長者精神?」 を発揮して、どうやって運用するかニヤニヤしながら考えるでしょう。
つまり、それほど 「債務のない土地」 「遊休地」 と言うのは、魅力的だということです。土地の運用方法は、その立地、環境、地形などにより多種あります。
例) ↓
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- アパート・マンション建設 (その中でも、運用方法は細分化されます)
- 商業ビル建設
- 貸し駐車場
- 事業用定期借地・リースバック
- 定期借家権に基づく、借家建設 (テナント、貸事務所含む)
- 商業目的使用 (コインランドリー、コイン洗車場、トランクルーム等)
など ―― ここでは当然、アパートマンション建設について話を進めます。
もし、その土地を元手にアパート建設という選択をしたならば ―― インカムゲインを踏まえ 「投資した資本に対し、物件賃料からどれくらいの運用益が上がるか」 を、自分なら真っ先に考えます。もちろん管理維持コスト等、初期投資以外の要因も事業計画に欠かせませんが、いずれにしろ土地の取得費用がゼロなのですから、このアドバンテージは大きいです。
そうは言っても、今まで不動産投資 (現物不動産運用) に縁のない人にとっては、その 「リスクの不透明性」 から、行動に踏み出せない実情があるようです。それはそれで本当にもったいない話なのですが、建築費等に相応な投資金額が必要なので、やむ終えないところです。
実際、前向きに土地活用を考えているならば、信頼できるセカンドオピニオン的な立場の人に、相談してみるのも一つの手段でしょう。そこから精度の高い事業計画に取り組み、納得することが出来れば最後に、背中を押して貰いましょう (笑)
セカンドオピニオンの例 ⇒ 金融機関、不動産会社など
お勧めとしては、住宅メーカー系の不動産部門コンサル社員は資質が高く、しっかりと相談に乗ってくれます。 (不動産会社のアパート建設営業社員は ・・・ ?)
精度の高い事業計画を立てるために必要なこと ↓
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- 立地からみた事業性の検討
- 初期コスト確定させる (諸経費・諸税含む)
- 融資条件を検討する
- マーケティングによる入居率設定
- 賃料設定 (利回りの重視の家賃設定では無意味です)
- 堅実な維持管理コストの想定
- 現実的な収支シュミレーションを策定
最低でも、これらの多角的な裏付けを得て、初めて土地活用が可能であると思います。
余談ですが
札幌の街 (郊外) を車で走っていると 「何でこんなところにアパートが?」 という場面によく遭遇します。 (案の定、空室が多く、入居者募集のポスターがベタベタまたは、社名の入った 「のぼり」 が沢山パタパタ)
これらはサブリース契約なのかも知れません。いずれにしろこの状況が続けば、契約条件見直などにより、家主さんへの負担が懸念されます。残念ながら 「甘い見通しの投資」 と言わざるを得ません ・・・
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